20170330

いつもより少し早い時間の『今日の一枚』。

ちょっと早いだけで結構明るくてびっくりです。

 

さて、先日入札情報を眺めていた時のこと。

「プラムポックスウィルス防除に係る感染樹伐採業務」がという入札物件が大量に出ていました。

 

プラムポックスウィルスって何だろう?

というかなぜこんなに沢山一斉に入札物件として出ているのだろう?

 

凄く気になったので調べてみました。

まずプラムポックスウィルスとは、日本名だと「ウメ輪紋ウイルス」という名前で、サクラ属の植物に感染する植物ウィルス。

このウィルスが果樹に感染すると、葉や実に斑紋が出て、実が奇形になったり、実が熟す前に落ちてしまうようになります。そして一度樹が感染すると治療法がなく予防薬も今のところないため、感染した樹とその周辺の樹を処分するしかないのだそう。

 

最初ブルガリアで確認された後、ヨーロッパ各地、アメリカでも発生、日本でも警戒していたところ、2009年日本でも青梅市で感染が確認され、周辺地域でも感染が確認されました。

(詳しくは、ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス) の見分け方と対策 /ウィキペディア「プラムポックスウィルス」をご覧あれ。)

サクラ属の果樹というと梅、すもも、桃、杏など。

感染した樹に成った果樹を食べても人体に影響はないそうですが、このウィルスが流行ると果樹園さんは商品価値のない実が出来てしまうのに加え、育ててきた樹を切るしかなくなり、大変困った事になる訳です。

ということで、プラムポックスウィルスの封じ込めを狙い2010年度から農林水産省主導で緊急防除を行っているようです。

プラムポックスウイルス(ウメ輪紋ウイルス)の緊急防除の概要(農林水産省)

防除区域の中に神奈川県横浜市の一部の地域が含まれているため、今回入札で感染樹伐採業務が沢山出ていたようです。

 

サクラ属の果樹って結構あるのに、こんな大変なウィルスが2009年に日本に上陸していたなんて全く知りませんでした…。

 

以上、気になった「プラムポックスウィルス」のお話でございました。

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