少し前の話になりますが、5月17日から25日に開催されていた「東京建築祭2025」に行ってきました。

去年、建築関係の雑誌のイベントを紹介するページに載っていて気になっていたのですが、今年も同じ雑誌の同じイベントを紹介するページに載っており、ちょうど暇だったので行ってみました。
ちなみに「東京建築祭」は去年から始まり、今年で2回目の開催です。
イベントやガイドツアー、そして普段は入ることの出来ない建物に入ることの出来る特別公開などがあります。
折角なので今しか見られない「特別公開」の建物を中心に回ることにしたのですが、当日公開中の建物はやや広範囲に28件ほどあり、うち8件は予約が必要で当日朝7時からその日の順番待ち予約を受け付けるかたち。
11時くらいにその予約サイトを見てみたのですが、どこも予約でいっぱい。
みんな結構頑張って予約してるのね…。
ということで、「特別公開」で「申込不要」の建物をゆるく見て回ることに。

東京都美術館
入口に来た瞬間、「あれ?ここ来たことある?」と感じたのですが、どうやら「バベルの塔展」の時に来たようです。
特別公開されているのは東京都美術館 旧野外彫塑室です。
屋外の広場のようなところで、元は大型の彫刻などを展示する場所だったそう。

外壁のレンガに穴が開いていてめちゃくちゃ気になりました。

これ打ち込みレンガというもので、レンガをコンクリートパネル代わりにしてコンクリートを流し込んで一体化しているらしい。
詳しくは改修時のINAXの記事がわかりやすいのでこちらをどうぞ。(変化する時代に、普遍の建築美を未来へ繋ぐ タイルの創造美と耐久性-東京都美術館改修工事-INAX ARCHI Letter)

↑東京大空襲で出来た大きな裂け目がある公孫樹。
何気なく東京都美術館と同じく上野にある東京国立博物館 日本庭園 茶室の順番待ちの予約を確認したら空きがあったので予約を入れてみました。

東京国立博物館
国立博物館、凄い大きいのね…そして人が沢山います。
どこから入るのかよくわからなかったのでチケット売り場の案内の人に聞いたところ、どうやら東京国立博物館 日本庭園 茶室の見学は無料だけど国立博物館の入場券を買う必要があるとのこと。
残念ながらチケットを買うには長蛇の列に並ばなくてはならなかったので、その場で順番待ちの予約をキャンセルしました。
もしや順番待ち予約に突如空きが出たのってあたしと同じように入場券を購入できないと判断した人だったのかも?

旧岩崎邸庭園
こちらも敷地に入るには入場料が必要ですが、すんなり入れそうなので入ってみました。
今回特別公開されているのは旧岩崎邸庭園 撞球室(ビリヤードルーム)です。

残念ながら内部は写真不可なので写真はないのですが、壁の金唐革紙がとてもきれいでした。
「革」というから牛革か何かなのかと思ったら、桜を円柱形に切り出したものに模様を彫り(版木棒)、そこに和紙を型押しして凹凸をつけ、それを手作業で箔押ししたり色を塗ったりしたものらしいです。すごくきれいなんですが、細かい図柄を手で塗り分ける(しかも壁全面なので広範囲)ことを想像して発狂しそうでした。
本当に本当にきれいでした。(金唐紙研究所、往年の邸宅を彩る創意工夫の結晶~金唐革紙-日本伝統文化振興機構)←こちらで金唐革紙の写真が見られます。
ちなみにここは岩崎弥太郎さんちです。
「文久3年」(龍馬伝の香川照之さんの語りで)が頭から離れませんでした。
旧岩崎邸庭園 御茶席もあります。

左)チーズケーキとお抹茶のセット/右)キャラメルシュークリームとお抹茶のセット
(了承をとって食べ物の写真を撮ったのですが、平日ならば室内の写真も撮って良いそう。この日は土曜日だったので室内の写真撮影は不可でした。)
何故にチーズケーキやキャラメルシュークリームなのかというと三菱2代目社長岩崎彌之助(岩崎弥太郎の実弟)が小岩井農場に出資している縁で小岩井農場のケーキやクッキーも売っています。
小岩井って地名だと思っていたのですが、創業にかかわった小野義眞、岩崎彌之助、井上勝の3名の名前をとったものなのですね。知りませんでした…。

外から見た時「この螺旋階段上りたい!!」と思ったのですが、使用中の建物なので内部で入れる範囲は限定されており、この螺旋階段の内部は見られず。

螺旋階段ではないけど、左右対称の階段。
そういえば北海道大学にあった建物もこんな感じだった気がする。
他にもどこかの古い建物でこういう左右から上がっていく階段を見たことがあるような…昔はこういう階段多かったのかしら?

天井と柱の飾りが目を引きます。

建物がロの字なので中庭があります。
雨樋の集水桝がちょっとかっこいい。
こちらは内部を見るためには予約が必要なので、外観のみ見学。
共立女子大学の建物なのですが、めちゃくちゃ長い建物の一画が講堂になっています。

Googlemap:共立講堂を見るとよくわかるのですが、本当に長い建物。
まさか構造的にも1棟なのだろうか…ちょっと気になります。

内部はこんな感じ。

ちょっと手ブレちゃってますが、内部とエントランスホールを繋ぐ扉の暗幕の意匠が素敵。
こちらは予約なしに見る事が出来る建物なのですが、沢山の人が内部を見るために順番を待っているため、今並んでいる人で早めに打ち切りに。
残念ながら中を見る事は出来ませんでした。

↑でんでん(竪樋の留め金具)が凝ってる!

↑床下換気口の金物も凝ってる!
ちなみに、特別公開の建物に行くと「建築写真ミニカード」が貰えます。


表は建物の写真、裏はその建物のオーディオガイドや概略について書かれたページに飛べるQRコードが書かれていました。
当日のトラッカー(ジオグラフィカ)で記録はこちら!

春日から神保町(都営三田線)以外はひたすら歩いたため、沢山歩きました。
今回、あまり戦略を立てずに回ったので、思ったより数が回れなかったのが悔やまれます。
ちゃんと予約したり計画ももう少し練るべきだったかも。
そして思ったより沢山の人が回っていることに驚きました。
建物を見るのが好きな人、意外に多い?
以上、東京建築祭2025のお話でございました。
おまけ。
帰りに東京駅を利用したのですが…

プーさんの生存を確認しました。
20年以上ここに居続けているのが凄いです。(それを確認し続けているあたしもあたしだけど…)



