台所水栓を探す。

我が家の建替え計画ですが、着々と進んでおります。

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…と言っても、仮囲いが掛っている状態なので見難いと思いますが、上棟から1カ月が過ぎたため、だいぶ形になってきております。

 

さて、キッチンやユニットバスなど大体物は決まっていますが、意外に悩んだのがキッチン用の水栓です。

 

現在の自宅は古い家なので、水しか出ない単水栓の横形スワン水栓(リンク先はカクダイのページ)と瞬間湯沸器で生活しています。

 

これが慣れているせいもあってか便利。

スワン水栓の吐水口が高い位置にあるので、深い鍋にも水が汲めるし、瞬間湯沸器のホースはフレキシブルホース(…というのかしら?)なので適当な形に曲げて固定して使えるのでとっても便利。

 

今のままでも良いくらいなのですが、瞬間湯沸器を付けると吊戸棚が付かなくなるなど幾つか不都合があったので、システムキッチンに組み込まれている水栓の中から選ぶことになったのですが…。

ショールームで見て、なんだか違和感。

 

何が違和感って、まず第一印象。

 

でかい。

 

最近は対面式キッチンが流行りで、水栓が目に付く位置にあるためデザイン性を求めるようになったこと、そしてシンクが昔より広くホースを引き出せるタイプが増え水栓自体の径が太くなっていることなどから、全体的にどっしりした存在感のある水栓が中心。

「それしかない」と言われたら、水栓に特に大きなこだわりはないので世の中の流れに乗ろうと思ったのですが、冷静に観察してみるとシンクから吐水口までの高さが低く、下に背の高い鍋を置くとつっかえてしまいそうなことに気付きました。

 

それならばと、吐水口が高めの位置にあるグースネック(左写真)を選択しようとしたのですが、TOTOのショールームでホースを引き出してみたところ、引き出すときは問題ないのですが、ホースを戻すのがとても固い。

確かに形状を見れば、湾曲している部分があるし重力に逆らうのでホースを戻し難いのは納得出来る。

納得は出来るがこれはちょっと使い難そう。

 

ちなみに我が家はTOTOの一番安いシリーズのシステムキッチンを入れるのですが、TOTOのお嬢さんにグループ企業であるセラトレーディングでも輸入水栓などを多数扱っていることを教えて貰ったのでショールームを見に行ってきました。

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↑全てキッチン用水栓。

 

試しにグースネックの水栓をひっぱってみると…

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おや?

引っ張り易いし、戻しやすい!

 

これにははっきりした理由があって、TOTOの水栓と比べると水栓の外径とホース径の差が大きいからだそう。

確かにTOTOのショールームで見たホースより明らかに細いです。

 

でも、ホースが細いのはいいことばかりではない様子。

水栓の外径とホース径の差が大きいということは、隙間があるということ。

ホースを引き出して使っている時、使い方によっては水がホースを伝ってシンク下、キッチン内部に入ってしまうことがあるそう。(ショールームの人が言うには、水が入ることは稀で普通に使っている分にはあまり起きない、との事でした。)

そのため、水受けトレーをシンク下に設けなくてはならないとか。

確かに、グローエコーラーなどのカタログを見ていると、ホースが引き出せるタイプ(「スパウト引き出し」タイプ)には必ず「水受けトレー」もしくは「水受容器」を使うようにとの記載があったのですが、TOTOやINAX(今はLIXILと言った方が正しいかな?)にはそういった記載は見当たりませんでした。

そのため、システムキッチンによってはスペース的に水受トレーを設置出来ないこともあるようです。

また水受けトレーに問題がなくても、他の理由で取り付けられないことがあるため、システムキッチンのメーカーに問い合わせるように勧められたので、気になった水栓2種類の型番を控えTOTOに問い合わせたのですが…

結論としては、気になった2種類の水栓の内、1つは要相談、もう1つは取り付け不可の返答。

 

理由は、

1)我が家が一番安いラインのシステムキッチンを選択しており、このラインは自由度が低いので水受けトレーを設置するスペースが取れるか微妙である。(施工業者と現場で要相談のこと。)

2)ホースの長さが長過ぎて収まらない。

 

1)はセラトレーディングでもそういう可能性があると言われていたので納得でしたが、2)の理由が最初理解出来ませんでした。

ホース引き出しタイプは、引き出せるホースが吐水口からシンク内部まで伸びており、水道管まで続いている訳ですが、引き出せる余剰分のホースがシンクの下に存在しています。
(上手に言葉で説明出来ないのですが…水栓の内部を表した図面を見れば理解しやすいかも?良かったらこちらをご覧あれ→セラトレーディング アヴァキッチン用温水混合水栓の図面

 

我が家は家族内に160cmを超える人がいない超ミニミニサイズ家族。

一般的にキッチンのワークトップの高さは『身長÷2+5cm』だそう。

あたしの身長は150cm。

よってキッチンのワークトップは80cmを選択したのですが…これが水栓取り付け不可の原因。

 

余剰分のホースが床に着地しちゃうんです…。

 

思わぬ盲点。

最近は国産メーカーも85cmや90cmが主流。

ましてや 輸入水栓ならばキッチンのワークトップが80cmなんてまったく想定してなくても納得できます。

 

そんな訳で色々遠回りしましたが、結局一般的な水栓を選択することになりました。

色々勉強になりました。

 

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↑外壁の下地の板を渡し(写真左)、その上に金網を張って(写真右)近々外壁の左官が始まります。内部はまだまだ長そうだけど、外部はかなり出来あがってきてます。

 

おまけ。

セラトレーディングのショールームの人と話していて判明したのですが、以前どこから情報が漏れたのか、あたし宛てにカーテンや家具のダイレクトメールが届くようになったと記事にしましたが、どうやらこの情報源は建築確認申請のようです。

知らなかったのですが、市町村で若干の違いはあるようですが、基本的に建築計画概要書を閲覧出来るのだとか。(ちなみに横浜市はこんな感じ。→横浜市建築局情報相談課のページ

家具屋さんやカーテン屋さんはこういうところで情報を得ているのね。

世の中の知らないシステムを知った瞬間でございました。

2件のコメント

  1. おぅ、瞬間湯沸かし器。
    実家のキッチンをリフォームするまでは、ひとり暮らしのアパートでもかれこれ数十年使っていました。
    温度もすぐに上がるし、あのホースはなかなか便利でしたよね。
    キッチンの高さで蛇口の選択肢が限られることもあるんですねぇ。
    シャワーノズルには伸びる分のホースがシンク下にニョロニョロしているなんて、考えたら当然ですが、なんだか原始的で意外な感じです。

  2. daysofWLAさん。
    瞬間湯沸かし器大好き!
    直ぐ温まるし、停電しても使えるし、あのホースは使い易い!
    …のですが、設計屋さんは見た目があまり美しくないし、キッチン上に吊戸棚も付かない…という理由からあまり賛成してくれませんでした(笑)
    ちなみに大工さんは瞬間湯沸かし器支持派でした。
    結局、給湯器をキッチンから近い位置に設置するということで決着、瞬間湯沸かし器は諦めることにしました。

    そう水栓はこんなに制約されるものだとは思ってもみませんでした。
    ちなみに、シャワーノズルの下のホースを切り詰めることも出来ないことはないようですが、水が通るところ、水栓の中でも大事な部分なので、そこを切り詰めるのはあまりお勧め出来ない…とのことでした。
    なんでもそうですが、見えている部分からは想像できないものが隠れていることがありますよね。(笑)

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