井戸水水質検査結果。

5月に突如思い立って依頼した井戸水の水質検査

結果が届きました。

20160607_1

前回の記事でも書きましたが、水道水質基準で決められている健康関連項目31+生活上支障関連項目20の合わせて51項目あるうち、主だったもの13項目の検査を行い検査結果が出てきました。

ちなみに13項目はこちら!

1.一般細菌/2.大腸菌/9.亜硫酸態窒素/11.硝酸態窒素および亜硫酸態窒素/38.塩化物イオン/40.蒸発残留物/46.有機物(全有機炭素(TOC)の量)/47.pH値/48.味/49.周期/50.色度/51.濁度

(番号が飛んでいるのは、本来省令で定められた水質基準51項目の番号から抜き出しているため。)

それぞれ基準値が定められているのですが、「1.一般細菌」が基準値100CFU/mL以下なのに対し、我が家の井戸は8300CFU/mL

 

桁違いに基準値超えてる。

 

検査結果の説明の「1.一般細菌」の項目の説明には「一般細菌は広く存在しており、多くは病原菌ではありません。しかし、汚染された水ほど一般細菌は多い傾向がありますので、水がどれだけ汚れているかの指標となります。通常、残留塩素があれば検出されませんが、水の取り方などによりわずかに検出されることもあります。その多くは、煮沸により死滅させることができます。」

 

なんかこの説明と基準値をぶっちぎるこの細菌のコロニー数。

そして極めつけは一緒に添付されていた<参考>と書かれたこの紙。

20160607_2

内容はこうです。

「今回の家庭用井戸水細菌検査の結果に関して、水道水の水質基準にある大腸菌は「陰性」でしたが、大腸菌の検査過程で確認可能な大腸菌群については「陽性」と判定される結果が得られました。

大腸菌群は水質基準項目ではありませんが、食品衛生法や環境基準、排水基準に定められている項目(検査法は異なります)ですので、衛生管理等にご注意ください。」

大腸菌と大腸菌群の違いが解らないので調べてみたところ、大腸菌も大腸菌群に含まれるそう。

(以下、株式会社東邦微生物病研究所より

「大腸菌群は自然界にも多く存在する菌を含むため、未加熱食材からは多少検出されても仕方ないと判断されるのに対して、大腸菌(E.coli)の検出は、腸内細菌による糞便汚染と判断されますので、未加熱食材から検出することは望ましくないということになります。」

なるほど。

そして同じサイト内には「大腸菌を含む大腸菌群は、加熱(中心温度75℃1分)により確実に死滅する菌です。つまり、これらの菌が加熱食材から検出されれば、加熱不足若しくは加熱後の2次汚染があったということになります。」とも書いてあります。

 

…なんか絶対飲んではいけない気がしてきました。

 

それともう一つ、基準値を超えている項目がありました。

それは「50.色度(しきど)」。

聞きなれない言葉なので調べてみたところ、目視では透明でも、鉄などの金属やフミン質(湿地帯・泥炭地・植物等の有機物が、長い間にわたり微生物によって分解され、それ以上分解できない状態になった物質)が微量に含まれ、厳密に色を測定すると類黄色~黄褐色の色が付いているそう。

その色を定義するために、精製水1Lに塩化白金酸カリウム中の白金(Pt)1mg および塩化コバルト中のコバルト(Co)0.5mgを混ぜた色を1度とし、色度として表わします。

ちなみ「50.色度」の基準値は5度以下なのに対し我が家の井戸水は6.2度でした。

井戸周辺の土壌に何らかの汚染があり、それが井戸水に溶けているということになります。

 

以上の結果、やっぱり我が家の井戸水は自己責任で飲めます!と言われても、生水を飲むのは危険だということが判明しました。

基本は雑用水として用い、どうしてもの時は、沸かして勇気を持って飲もうと思います。

あんまり勇気が必要な場面に遭遇したくないなぁ…。

 

以上、我が家の井戸の簡易水質検査の結果のお話でございました。

 

6件のコメント

  1. おや、結構意外に、いろいろ引っ掛かっちゃいましたね。やはり、ちゃんとした飲料水ってのは難しいんですね。

    やはり、「勇気の要る事態」が起こらないのが一番ですね。。。でも、イザというときは、煮沸して飲めば、数日間ならきっと大丈夫ですよ。

    あと、大腸菌群と大腸菌の違いは知らなかったので、参考になりました。

  2. れんとさん。
    ひっかかちゃいました。(苦笑)
    やはり道路沿いにふっとある井戸なので、色々菌が入っちゃっているんでしょうね。
    一応、自宅管轄の保健所に言わせると、要所要所に貯水しており、停電してポンプが使えなくても数日間は断水しないようにしてある、とのことなので、その言葉通りになることを願います。

  3. がらさん、こんにちは。
    泊まりの登山をやってますと、これはやばいよなぁ~と思える水にもご対面しております。
    でもまあ、今まで山でお腹を下したことはないので、大丈夫なものなんですよ。
    重金属が入ってない限りない、煮沸すれば大丈夫!なはず。

  4. 保健所ってこういう事もしてくれるんですね。
    とっても詳しい内容に驚き!
    我が家に井戸はありませんけれど、参考のためにお聞きしたいのですが、これってお値段は?

    自己責任で勇気をもって飲む、確かに、そういう事態にならないことが一番ですね。

    ↓皇帝ダリア、お元気そうで良かったです。
    きれいな花をたくさん咲かせてくれると良いですね♪

  5. kinkachoさん。
    重金属系は煮沸してもどうにもならないですものね。
    でも色度が高いのがちょっと気になってます(苦笑)

    この結果を踏まえて色々考えたのですが、トイレの水には使ってもOKだけど、お風呂の水はグレーゾーン、食器を洗うのはアウトなのだろうか…なんだかどこまで使って大丈夫なのか悩みだしてます。

  6. マルテンママさん。
    書き方がはっきりしていないくて誤解を生んだようです。
    水質検査をしてくれるのは、保健所ではなく、水質や大気、食品や家庭用品などの検査を一手に引き受ける検査を行う市の機関です。
    水質などに関し、規制をするのは保健所なのですが、実際検査を行うのは別機関になります。

    記事中にある、水道水のための51項目の検査全てを受けると25000円、そのうち主要な13項目の簡易検査が9500円でした。
    但し、市内にある個人の井戸に関してはこの13項目の簡易検査は3000円で受けられるため、今回はその検査を受けました。
    9500円だと「おっ」と思いますが、3000円くらいだったら受けてみようという気持ちになりました(笑)

    本当に、この水を飲まなくてはいけない事態にならないで欲しいと切に望みます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA